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「VUCA」や「人生100年時代」、「リスキリング」というキーワードを聞く機会が増えてきました。
これまで順調にキャリアを積み重ねてきた40代は、今後もこれまでと同じような働き方を続けることができるのでしょうか?
キャリアの語源は馬車の「轍」です。
人生という轍をどのように進んできたのか、これからの人生をどう生きていくのか、キャリアを考えるということは避けては通れない道なのだと思います。
、今回はこれまで転職経験がない方への、キャリア展望についてです。
世の中を理解する
今の社会状況はどうなのか?
例えば、政治経済の動向では、インフレが進む一方で消費増税も検討されています。
今の給与のままでは手取額が目減りしますし、税負担も減ることはないでしょう。
また、日本は生産年齢人口の減少が見込まれる一方で、人生100年時代となり65歳を超えてもなお労働し続ける必要も出て来そうです。
更に、テクノロジーの変化はめまぐるしいものがあります。
電気自動車の実用化に伴い、これまでのエンジン技術や自動車部品のすり合わせ技術に代わるニーズが生まれてきています。スマホや人工知能の活用による新サービスが次々にリリースされている日々です。
40代の我々が社会人になった2000年前半までは、まだまだ終身雇用がベースの働き方が主流でした。しかし、変化の激しい現代では終身雇用は必ずしも主流ではなくなりつつあります。
2019年、トヨタ自動車/豊田社長が「終身雇用は難しい」と発言したのは記憶に新しいと思います。
日経ビジネス:「終身雇用難しい」トヨタ社長発言でパンドラの箱開くか
どういう人材が求められるのか?
外部環境が変化し続ける世の中において、40代は今後も今の会社で雇ってもらえるでしょうか?
今、評価されているスキルや能力は、今後も同じように評価され続けるでしょうか?
Yesと思える状況であるならば、40代になって敢えて転職は不要かもしれません。
Yesとは言えないかも、と思うのであれば、一歩踏み出した行動が必要と言えると思います。
私は確実に後者でした。
自分自身を理解する
何ができるのか?
40代の社会人でしたら、これまでの経験の中で「業界知識」や「自社内で必要な知識」、また「組織を運営する能力」や「コミュニケーション能力」など、様々な知見を保有していると思います。
これは、ある程度の時間をかけて蓄積したものなので、簡単に他人には真似できない大切な資産です。
一方、世の中で見てきた変化に対して、自分がこれからできることは何でしょうか?
もっとテクノロジーについて理解する必要があるかもしれません。
ミレニアル世代やZ世代の思考や能力についても学ぶ必要があるかもしれません。
何をしたいのか?
「自分ができることをやる」という考えはもちろん良いと思います。
ただ、社会人生活を続けているうちに、こんなことを思うことはありませんか?
・自分が今いる会社で、入社時に志望していた通りのことをやれているだろうか?
・毎日迫ってくる仕事に追われる生活で疲弊している
・週末は平日の疲れを取ることで精一杯だ
そんな日々を送っているちょっとの時間で、「自分が本当にやりたいことは何だろうか?」「自分が幸せになるとはどういうことだろうか?」を考える時間を作ってみてください。
私は「何をしたいか?」を考えた結果、「今いる会社じゃないと実現できないわけじゃない」と考えて、40代になって転職することにしました。
生き残る種は変化に最もよく適応したものである
有名なダーウィンの一説です。
正確には、「生き残る種とは、最も強いものではない。 最も知的なものでもない。 それは、変化に最もよく適応したものである」です。
社会の変化に対して、自分や自社は今の働き方のまま生き残っていけそうでしょうか?
今の会社に所属したまま、学び直すという選択もありだと思います。
今の時代は「何も行動しない」ということが一番のリスクと捉えて、一歩踏み出す行動をしましょう。
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