こんにちは、きょうじゅです。
先日、北野貴大さんの『仕事のモヤモヤに効く キャリアブレイクという選択肢』を読みました。
この本、私がこのブログで記載している考え方やアドバイスがほぼそのまま掲載(しかも体系立てられて)されておりました。
そして、私が2社目から3社目に転職する間の無職期間は「キャリアブレイク」だったな、とも思えました。
今回は、
・今の会社・仕事の延長上に、将来の自分がいるイメージが湧かない
・新しいことに挑戦したい気持ちがあるが、それは今の会社では実現しにくそう
・精神的に疲れてしまっている。将来の自分を考える余裕はないな
という方に、「休むことも選択肢なんだよ」ということをお伝えしたいと思います。
キャリアブレイクとは何か?
キャリアブレイクとは、
「一時的に雇用から離れる離職、休職など、キャリアの中にあるブレイク期間である」
とこの本では紹介されています。
これまでは、「休職」「無職」などと、若干ネガティブな表現でキャリアのブレイク期間を表現することが多かったですが、欧米ではキャリアブレイクは当たり前の用語のようです。
要は、長い人生において、仕事と仕事の間に少し空きがある、という感じです。
単に「何もしない期間という」というものではなく、「次の人生をより良く生きていく上での目的・方向性を考え直すための期間」というポジティブな捉え方ができます。
なので、キャリアブレイク中の人は弱者ではないのです。
むしろ、新卒で入社した会社の中でのキャリアのレールに疑問を感じ、あえてそのレールから外れて生きていこうとする人の、ちょっとした休息期間とも言えますね。
キャリアブレイクをへて、人はどう変わるのか?
キャリアブレイクを経験すると、人はどう変わるのでしょうか?
この本では、キャリアブレイク後に復職した人、転職した人、独立した人、様々な経験談が載せられています。
いずれのケースでも、自分との対話を十分にした結果、次の人生の目標を決めています。
私の場合は、新卒で入社した企業が大企業、次がメガベンチャーでした。
1社目で15年ほど経験して、自分は別の環境でも働ける・活躍できるはず、と思い込んでベンチャーに挑戦した結果、思ったほどの活躍が出来ず、体調も崩すという苦境を経験していました。
苦境もあり、次を決めずに退職したわけなのですが、辞めて、自分で次のキャリアを考えて、やっぱり自分は組織規模が大きい所で視野広く仕事をする方が向いているのかもな、と考えて、今の会社に転職しました。
私のキャリアブレイク期間は1ヶ月ほどでしたが、この経験から
・長い人生、ちょっと休んでも何とかなるものだな」
・疑問を持ちながら働き続けるよりも、たまに立ち止まって次の目標を考えることは大事だな
こんな心境を得ることが出来ました。
もし、新卒の会社にずーっといたら、こんな心境にはならなかったでしょうし、そもそも、この本の共感することもなかったなと思います。
キャリアブレイクにどういう意味付けをするか?
現実問題としては、キャリアブレイク中は収入ゼロ、対外的な肩書きもないので、不安な日々を過ごすこともあると思います。私も渦中にいた時はそうでした。
この本でも、キャリアブレイクを積極的に進めるというスタンスではなく、人生においてキャリアブレイクという選択もあるんだよ、と教えてくれるような立ち位置です。
キャリアブレイクは選択肢であるので、どうしてこの選択をしたのか、選択した結果どうなったのか?という意味付けがとても大事だなと思います。
私が今の会社に転職する際は、キャリアブレイクについては特段の質問はありませんでしたが、もし質問されたらこう答える、という自分なりのストーリーラインは作っていました。
もちろん、自分なりのストーリーラインなので、万人に受けるものではないかもしれません。
この本では、会社の人事・採用担当の方はキャリアブレイクについて特にネガティブにとらえていない、ちゃんと説明できていれば、キャリアブレイクを理由に不採用にすることはない、というエピソードが紹介されていました。
ただ、転職エージェントの方はちょっと違うようです。
彼らは、応募者が内定を得ることで初めて売上が立つので、できるだけ、内定が得られやすそうな応募者を推薦するわけです。
そうなると、キャリアブレイクがあると、そもそもエージェントから応募先企業への推薦がなされない可能性がありますよね。
私は、偶然に良いエージェントの方に出会えたので、上記のような「推薦されない」ケースはなかったのですが、良いエージェントと出会うためには、ある程度、多くのエージェントの方と面談して、自分としてもフィーリングの合うエージェントを見つける努力が必要だと強く思います。
↓良いエージェントを探すためには、以下のようなサイトを利用してみてください。
さいごに
この本の中で、私が一番好きな記載は
「他人がどう思うか」よりも「自分がどうしたいのか」に重きを置いて働いている
というひなたさんのコメントでした。
私は、今の会社への転職の際に、キャリアブレイク中のモヤモヤ期を早く脱したい、というような妥協をせず、自分の人生や強み・弱みを再整理して、その上でどういう働き方をしたいのか、応募先はその希望を満たしてくれそうか、という観点をブラさずに転職活動を続けていました。
今思うと、この時の考え方を含め、キャリアブレイクをしてよかったなと思います。
この本には、まだまだたくさんの金言がありますので、キャリアや仕事、人生に悩んでいる40代にはぜひ読んでほしいです!共感できるエピソードが1つはあると思いますし、自分の人生を考え直すきっかけになるはずです。
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