リファラル転職は人脈を活用した就職活動の一つで、魅力的なオプションとして知られています。
でも、果たしてそれは自分のキャリアにとって最良の選択なのでしょうか?
最近、新卒入社した会社同期から「戻ってこない?」と誘われてます。
また、他社に転職した同期からも「うちで働く気はない?」と言ってもらったりしています。
リファラル転職は、エージェントを介した一般的な転職よりも気軽に確実に転職できるイメージがありませんか?
実際はそうでもないな
というのが、私の感触です。
本記事では、リファラル転職に対するメリット・デメリットを紹介した上で、私の見解をお伝えしたいと思います。
リファラル転職とは?基本的な定義とメリット
リファラル転職とは、現職の社員や知人からの推薦を通じて転職活動を行う方法です。
推薦者の紹介により、企業内部のリアルな情報を得ることができ、転職後のミスマッチを減らすことができます。
また、採用プロセスがスムーズに進むことが多く、通常よりも採用率が高くなる傾向があります。
このような点で、リファラル転職は非常に有利な方法といえます。
紹介した側についても、会社から紹介料を受領できるケールもあり、応募者・紹介者の双方にとって良い点が多い仕組みとも言えますね。
紹介した人が入社してくれれば、応募者・紹介者のどちらもハッピーなのですが、現実的にはそうでもないケースもありますよね。。
リファラル転職のデメリットとは?注意すべきポイント
リファラル転職には、いくつかのデメリットもあります。
まず、推薦者が退職した場合や関係が悪化した場合、推薦者との関係性が職場に影響を及ぼす可能性があります。要は、推薦者が気まずくなるということですね。
ただ、実際には、推薦する人≠採用を決める人ではあるので、気まずさを気にする必要はないはずなのですが。。
また、推薦者を通じて得た情報が一方的で、実際の職場環境とギャップがあることもあります。
そのため、自身がリファラルで転職するのであれば、事前にしっかりとリサーチし、客観的な視点で採用条件や組織文化などを判断することが重要です。
リファラルで転職しようとすると、
採用面接で落とされる心配は少ないのですかね?
私が面接官をしていた際、リファラルだからと言って、
採用基準のハードルを下げることはしませんでしたよ。
リファラル転職は、書類選考が通りやすいくらいの
感覚でいる方がよいと思います。
40代のわたしだったらリファラル転職を選択するか?
ここまで、リファラル転職のメリットやデメリットを見てきましたが、最後に、実際に自分がリファラル転職を行うか否かについて、考えてみました。
リファラルはあくまで転職手段の一つ
まずはこちらです。
リファラルが使えるから転職する、というのは本末転倒だと思っています。
もちろん、リファラル転職先が自分のキャリア目標と一致するのであれば、良いでしょう。
しかし、リファラルで紹介される企業が自分のキャリアプランに合わない場合、短期的には良いかもしれませんが、長期的には不満が残る可能性もあります。
企業文化と職場環境が自分に合うのか否かの判断軸がブレてしまわないか?
リファラル転職では、企業の内部情報を得やすい反面、
その情報が主観的である可能性もあります。
企業文化や職場環境が自分に合っているかどうかは、自分自身で確認する必要があります。
実際に働いてみてからでは遅いので、面接やカジュアルな会話を通じて、自分がその環境に馴染めるかどうかをしっかり確認することが大切だと思います。
リファラルだと、友人からの紹介ですので、友人を無下にできないなどの感情が動いてしまう可能性もあります。
結果、元々自分が持っていた、企業文化や職場環境を選択する判断軸がブレてしまうのも避けたいところです。
この点、エージェントを介した転職ですと、その辺りの感情によるブレは起きにくいかなと思います。
リクルートエージェントわたしは、友人との関係をビジネスの関係に持ち込みたくないなと考えます。
リファラルの信頼性と意図は何か?を見極める
推薦者が自分を紹介する理由やその意図の見極めも重要だと思います。
推薦者が本当に自分のスキルや適性を理解しているのか、また、その推薦が本当に自分のキャリアにプラスになるのかを見極める必要があります。
時には、推薦者の個人的な関係や利益が関わっていることもあり得ます。
出来れば、推薦者以外の社員とも面談し、自身の企業選定の軸に合うのか、客観的な判断を行うことが必要ですね。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
個人的には、リファラル転職は、よほど相性の良い会社・組織でない限り、避けておきたいなと思います。
リファラル転職は、適切に活用すれば大きな利点がありますが、慎重な判断が必要です。
自分のキャリアにとって最善の選択をするために、情報収集と自己分析をしっかり行いましょう。
今のところは、転職エージェントを活用した転職の方が、広く様々な企業・業界をチェックできるかなと思います。
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