40代で大企業からスタートアップに転職できるのか? 実際に転職した私の話

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40代からの転職

 

いま、大企業で働いている40代の方々のうち、スタートアップ企業に興味がある方はいますか?
私は興味ありました。

 

でも、「組織規模も文化も違うスタートアップで働いていけるのかな?」と不安に思うこともありますよね。私はそうでした。

 

そんな、大企業にいて、スタートアップ転職に興味ある方々に向けて、
「スタートアップへの転職は悪くないですよ」
「自分が40代以降、どういうスタイルで仕事をしていきたいか考えた時に、スタートアップも選択肢になりうる」

というお話をお伝えしたいと思います。

 

わたしのキャリア紹介

わたしのキャリアはこんな感じです。

①東証プライム上場の商社に新卒入社、15年管理部門で働く。

②ある事業会社の化粧品部門がカーブアウトしてできた新しい会社(スタートアップ)に転職。
組織立ち上げのために採用やプロジェクトマネージャーを担う

③再び東証プライム企業に転職。

 

要は、大企業⇒スタートアップ⇒大企業
というステップを経験しています。

 

わたしがスタートアップで経験した仕事

ひたすら採用面接

私が入社した時点で、既に社員数は100人近くいました。
ただ、私の所属する管理部門は、まだ5名くらい。
これを1年後には15人くらいにする計画だったので、ラインマネージャーで入社した私のミッションの一つはひたすら採用でした。

 

前職では新卒採用面接官として100名近くを面接する経験をしていましたが、中途採用となると勝手が違いますね。

 
①まず、書類審査を通すか否かのための職務経歴書レビュー。
②レビュー結果を採用システムに入力し、1次面接の日程調整。
③日時が決まると、面接時にヒアリングしたい事項をピックアップ。
④採用面接。
⑤面接後、レビュー結果をシステムに入力して合否を決める。

 

この1ステップずつに結構時間が取られるんですよね。

新卒採用面接は、それほど事前準備せず、当日の反射神経で追加質問しまくることが出来ていましたが、中途採用は入念な事前準備が必要。

これだけで、業務時間をけっこう圧迫していました。。

 

通常業務の空き時間に容赦なく採用面接を設定されていました。
ピーク時は、1日に3人の面接が重なっていました。
これが、後述のプロジェクトマネージャーをやりながらだったので、

「あぁ、スタートアップってこういうノリなのね」

と当時は思っていました。
 

システム導入のプロジェクトマネージャー

管理職として入社し、採用面接や組織運営をしながら、がっつりとプレイングマネージャーとしてプロマネも担当していました。

 

これがまた大変で、入社した時点でイマイチなパッケージシステムの導入が決まってしまっていました。そして、このパッケージベンダーもいけておらず、プロジェクトスケジュールが遅れに遅れていました。

 

たとえば、追加のシステム構築の契約手続きに、普通ならどんなに遅くても1‐2か月で終わるところを、ベンダー都合で6ヶ月経っても「人がアサインできない」との理由で契約締結に至らず。。
その間、プロジェクトスケジュールのバッファがどんどん消化される日々。。。

 

大企業にいた際には、割とスマートなベンダーさんとの協業が多かったのですが、スタートアップとなると、それほど楽はさせてもらえないのだなぁと当時思っていました。

 

チームメンバーに契約手続きの手順を教える

衝撃だったのは、システムベンダーとの契約手続きをちゃんとわかっていないメンバーが複数いたこと。

 

たとえば、ベンダーとの契約では、「契約書 or 注文書」⇒「プロジェクト完了報告書」⇒「検収書」⇒「請求書」みたいなステップで手続きを進めます。

 

私が入社した時点で、この「契約書 or 注文書」が終わっていないのに、実務が始まっていました。
そして、委託元の検収が終わっていないのにベンダーから請求書が来て、契約もないし払えない、と問題になり、このタイミングでわたしに対応が回ってきました。

 

いや、払えないのは当然でしょ。
委託元の我々も悪いのですが、契約もないのに実務を始めてしまうベンダーも問題。。
私が修正対応を直接進めた方が早かったのですが、ここをチームメンバーにて取り足取り教えながら進めたもんですから、それはそれは大変でした。。

 

規模の大きい企業にいると、契約手続きのような業務プロセスの知識は、業務の基礎として身に付けている人がほとんどでしたが、スタートアップはそうではないのだなぁと思った出来事でした。

 

スタートアップの良さ

こんな感じで、スタートアップでは大企業とは勝手が違う出来事は多々ありますが、良い所もたくさんありました。

 

例えばこんなところ。

社長との距離が近いので、会社経営に関与するチャンスがある

私が所属していた会社は、オフィスビルのワンフロアに社長含めて全員がいる状況でした。

 

会議で社長や役員とご一緒する機会も多くありました。
会議の合間に、フラッと社長や役員がフロアにいて、ちょっとした雑談をする雰囲気でもありました。

  

経営層に近い所で仕事がしたいと思いスタートアップに転職したわたしとしては、まさに求める環境でした。

 

大企業にいた時には、会社経営って遠くにいる役員たちがどういう議論したか分からず、結果だけが降ってくるような印象でした。

せっかく社会人として仕事をするのだから、経営レベルの意思決定に携わりたいと思っていたので、何だかもどかしい環境だなと思っていました。

 

スタートアップに転職したら、即座に経営に携われるなんて思ってはいませんでしたが、少なくとも会社(経営陣との)距離感は、期待していた通りでした。

 

管理部門にいても、プロダクトのコンセプト作りに携われる!

大企業で管理部門経験が長かったわたし。
会社のプロダクト開発やトップラインを伸ばすことに携わる機会はほとんどありませんでした。

 

だったら、社内転職すればいいかな、と思い行動してみることに。
わたしとしては、プロダクトの企画から開発、リリースまで網羅的に携わりたかったのですが、大企業だったためか、どこか1部署で完結できるところはありませんでした。。

 

転職先のスタートアップでは、つどつど、開発部門やマーケティング部門から全社員に対して、

「新しい商品開発をはじめるから、一緒にやりたい人は手を挙げて!」

というアナウンスがありました。

 

意の一番に手をあげたのは言うまでもありません。
スタートアップですから、当然のように、一部署で企画から開発、マーケティング施策の検討まで実施していました。

 

 

裁量が増えて自分で仕事を回している実感を得やすい、結果、仕事が楽しく感じる

管理職で入社したこともありますが、大企業と違って、自分で企画して、自分で実行するという機会に恵まれていました。

 

加えて、上述のように、他部門との連携業務についても、自分で手を挙げて参加できる。
自分で色々な決定が出来ていました。

 

  

大企業では、「選択」という要素はほとんどありませんでした。
署異動だって、海外赴任だって、会社からの指示。

もちろん、「部署異動があって海外赴任がある会社に入社したのだから当然でしょ」という要素はあると思います。

 

その「当然」が、少しずつ「自分で考えて行動しなくても、自分のキャリアが勝手に形成されてしまう」という違和感が年々増していました。

 

何だか、自分の人生なのに、自分で選択していない感覚が大企業に勤務しているときにはありました。

 

スタートアップには向かないなと思う人

上記とは反対に、こういう人にはスタートアップは向かないだろうなぁと思う要素をいくつかご紹介します。

 

仕組みを作る側が好きではない人

スタートアップには、大企業のような「社内ルール」が整備されていません。

むしろ、入社したキャリア採用メンバーに社内ルールの仕組みを作ってほしいという期待があります。

 

そのため、「自分は仕組み作りが大好きだ!」という方には天国のような環境です。

逆に、大企業にいて、様々な社内ルールがあることを当然と思う人や、その仕組み自体の背景に疑問を抱きにくい人にとっては、仕組み作りを期待されるスタートアップでの業務はあまり向いていないかなと思います。

 

既存の仕組みに乗っかるだけの方が楽なんですけどねぇ~

 

色々な組織文化へのフィットが苦手な人

組織文化へのフィットなんて、大企業でいろいろな部署を経験していれば大丈夫でしょ

と思う方、その通りかもしれません。

 

わたしも、組織文化へのフィットはある程度自信がありました。
自信があるわたしであっても、40代で入社したスタートアップでの20代若手のノリの良さに、若干、一歩引いておりました。。

 

いや、フィットできないわけではなく、でも、業務時間中、ずーっと一緒に仕事したいか?と言われると、「いや、、、」という感じでした。

 

スタートアップ=若手のノリ、という組織文化が全てではないとは思います。
大事なのは、大企業にいた時の組織の雰囲気とは全然違う、ということを理解(覚悟)しておくことだと思います。

 

ワークライフバランスを重視したい人

これも、スタートアップ全般に言えることではないかもしれません。

 

私がいた会社の場合、午前10時~夕方5時すぎまでほぼ会議。
自分で資料を作ったり、メール対応したりするのはその後でした。

 

その頃は、出社している機会が多かったですが、会社にいる時間だけでは当然業務は終わらず。。
帰ってから夕食を取り、お風呂に入って、眠るまでの数時間、再び仕事。

気付くと深夜1時、2時という生活が普通でした。

 

わたしは、大企業にいた時にも、若手の時には上記のような生活をしていたので、あまり苦ではなかったですが、40代になっても20代の時のような働き方が求められるのが、私がいたスタートアップでした。

 

ワークライフバランスを重要視する人にとっては、スタートアップへの転職は慎重に考えた方がいいかもしれません。

 

さいごに

いかがでしたでしょうか?

 

この記事では、わたしが大企業とスタートアップのどちらも経験した上での印象をお伝えしました。

 

大企業、スタートアップ、それぞれ個社独自の特色がありますし、働き方やメンバーもそれぞれ。
「スタートアップ」と画一的にとらえて、「40代だし自分には向かない」と何も考えないのはもったいない。

 

転職エージェントと会話したり、エージェントに紹介してもらったスタートアップについて色々調べてみること自体はタダです。

スタートアップで活躍できる可能性を考えてみることは、自分の人生を自分で選択して幸せになるきっかけになるかもしれませんよ!

 

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